NEWヤマモテブログ (49)
大学生の頃、パチンコやパチスロをやっていた時期があります。
始めたきっかけはよくある話で、友達に連れて行かれたパチンコのお店で「ちょっとだけやってみなよ」と少しだけ分けてもらったコインでビギナーズラックを味わってしまって、そこからは濁流に飲み込まれるように・・・
当時は北斗や番長といった、一撃爆発すれば万枚出るような時代だったのですね。パチンコやパチスロから離れてもう10年近くなるので今どうなっているのかは存じ上げないのですけど、規制は厳しくなったとニュースとかで見ますね。
そして今年8月に、過ぎ去りし時が向こうからやってきた感じで再びパチスロと遭遇してしまいます。
『ドラゴンクエストXI~過ぎ去りし時を求めて~』のカジノにはマジスロという遊戯があります。カラクリと魔法で動くスロットで遊ぶというものですが、従来作のようなスロットマシーンだと思って遊ぶと大変な目に遭います。(というか遭いました)
まず、ただリールを回して止めるだけではなく目押しができるようになったことが大きいです。一律ランダム抽選だったのが、プレイヤーの操作である程度結果を誘導できるようになった結果、ゲーム性を持たせることができるようになりました。
リール上部には液晶パネルのようなもの(よく見ると棒人形劇)が設置され、プレイヤーの操作でストーリーが展開されていきます。マジスロで遊べる機種は「スラリンのだいぼうけん」だそうです。リールスタート時やリールを止めた時などにアクションが起こり、今当たる子役のフラグを判断したり、大当たりの期待度がわかったりします。
↑演出のスゴさはパチスロそのもの
この設置されている液晶パネルの演出が異様なまでに激しく、ガツンガツンと気分が高揚してきます。スタートレバーを叩く手にも力が入ります。楽しさのあまり止めどきがわからなくなる!
これはちょっと番外ですが、「ここまでやるのか!」と思ったことです。
このマジスロ、外注でパチスロメーカーに作ってもらっているんじゃないかな?と思います。そうでなければよほどパチスロに精通した人が開発チームにいるか。というのも、要所要所のナビだったり、リールのすべりだったり、フリーズ演出だったりの演出面でもそうなのですが、システム面がとにかく本物のパチスロを模倣した作りになっているんですよね。
リール配列をあらかじめ見ることができるというのも一例です。
↑マジスロのリール配列。これは遊ぶ前に見ることができる。
実際のパチスロもそうですが、このマジスロには「すべり」というのがあります。内部処理で役が確定している場合に、多少離れたところでリールを止めても、ちゃんと当たるようにリールが少しすべってから止まるという補助的なシステムです。逆に言えば、内部的に大当たりが成立してない場合に無理やりラッキーセブンをそろえようとしても「すべり」によって当たらないようになっています。
ここでリール配列を見てみると左リールにはチェリーが一個しかありません。しかし目印になるような目立つBARがすぐ真上に配置されています。そして少し離れて上にスイカ。
役の取りこぼしができるだけ少なく打つには、左リールはBARを狙って止めるのがよさそうです。チェリーやスイカが成立しているかどうかわからなくても、内部で成立していたら「すべり」で勝手にそこに止まります。
このような打ち方は実際のパチスロでも使われており、「DDT打法」と呼ばれています。
・・・というような解説をしてしまうくらい、マジスロは気持ち悪いくらいの作り込みとなっています。ヤマダはパチスロで一度大失敗してますので、二度と手を染めることは無いだろうと思っていたのですが、まさかの邂逅ですね。
ドラクエの中にまで追いかけてくる、悪夢。
もちろん褒め言葉ですw