NEWヤマモテブログ (20)
中学生のとき近くの電気屋にMVS筐体が置いてありまして
マジドロ2やらサムスピやら、メタスラ1~3(X含む)が1クレ50円で遊べたんですね。
今思えば夢のような環境が自転車5分というクソ身近にあったもんです。
ファミコン少年だったヤマダはネオジオとかMVSとかはさっぱりわからなかったんで、当時は「ストⅡの入ってる機械の親戚みたいなモン」という認識でした。
最初は友達付き合いで眺めてるだけだったのですが(すぐ死ぬのわかってるしお金ないし)、友達の勧めで1クレだけという約束で一緒にメタルスラッグ2をやったのですが、まんまとドハマリしたのでした。
月の小遣いは少なかったもんですから、持ってるファミコンやらスーファミやらを売って(親のゲームすら勝手に売った)ひたすらメタスラ2の入ってるMVSに飲み込ませるというのをずいぶん長いことやりました。
・バリバリ撃って、ガンガン進め
プレイを続けてたのはメタスラ3までなのですが、Xが一番ハマりました。
Xは2のマイナーチェンジ版なのですが、難易度は極悪そのものです。
しかし2から増えた新武装や乗り物もあって、戦略の幅が広がったのも嬉しかった。
ゲーム中1回しか出てこないですが、スーパーグレネード取ったの無双感はたまんないのです。
強化戦車のキャノンを歩兵が連射できるというぶっ壊れ武器で、もはやロケットランチャーとかオモチャですよオモチャ。
電車をバラバラに吹き飛ばして所持弾丸ほとんど使い切るんですがまぁ~気持ちいいこと気持ちいいこと。
語ってるといつまでたっても本題に行かないので・・・
作品としてよくまとまってるのは初代だと思います。
「バリバリ撃って、ガンガン進め!!」というキャッチコピーに反して
ところどころに戦争のムゴさ、虚しさを感じさせる演出が入っててドラマを感じさせます。
これはメタスラ初代が突出して凄まじい出来だと思ってます。
ゲーセンで泣けるくらいには。
・戦場にドラマあり
例えば2面。
敵の船ぶっ壊すと沈没しそうな船を一生懸命沈まないように排水をがんばる敵兵が出てきます。
そんな水汲み器程度じゃもうどうにもならんだろ・・・と思いますが
敵である主人公が目の前に居ても必死に排水器を漕いでる姿は・・・
↑もういいからお前もはやく逃げてくれ・・・船沈まないと先進めないんだよぉ
こういったただのモブキャラでも、戦場で一生懸命に生き延びようとする必死さが伝わってくる演出が多数用意されてるのですね。
それを表現しようとする目の付け所と、キチガイじみて描き込まれたドット絵の細かさはメタルスラッグにおける唯一無二の魅力ですね。
・エンディングの紙ヒコーキ
エンディングには主人公は出てこないです。
生き残れた敵兵が紙ヒコーキを投げて、その紙ヒコーキがメインテーマをバックに
主人公が暴れまわった後の各ステージをゆっくりと飛びつつスタッフロール・・・
という演出。
つまり、自分が蹂躙した戦場の跡を見せてくるのです。
壊れた戦車やボロボロの街並みはまだしも
自分が火炎放射器で焼き払った黒焦げの敵兵や
手榴弾で吹き飛ばしたことで下半身しか残ってない敵兵とか
悲惨なものでは残ってるものがもはやヘルメットだけしかなく
それに祈りをささげる少女やら・・・
エンディングなのにほぼ死んでる・壊れてるものしか出てきません。
そして色んな思いを乗せた紙ヒコーキは最後に空に消えてしまうのです。
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クリアしてこんな気持ちになるゲームは他にない。
でもやってよかったと思える一本にきっとなります。
AES版とは言わないので、ぜひ一度ご自身の手でクリアして頂きたい一本です。
節に。
というわけで、みなさんも
レッツ